もしかしたらアレ

気付いたら闇の中。右往左往して出口を見つける。

野菜の生産者ラベルは自動生成されている(はず!)

最近、というか随分前からなのだが、野菜のラベルに生産者の写真や名前が載っているのが珍しくなくなっている。載っているのは写真や名前だけだなのだが、実際には「今アナタが手に取ったこのハツカダイコンは〇〇町の△田✖郎が丹精込めて作りました自信作ですので是非ともご賞味あれ」てな感じのことが言外に隠されている。この戦略、え?こんなことに意味あるの?って思っちゃうけど、全く廃れる気配どころか今も絶賛拡大中なところをみるとそれなりに功を奏しているのだろう。

しかし、今や個人情報絶対晒しちゃダメということを言葉を話すことや文字を覚えることよりもなによりも先に教え込まなくてはいけない時代である。ネットに上げた画像の僅か数ドットから自宅の住所なんて簡単にバレてしまうのだ。そんな超情報化社会に於いて顔と名前を晒すというまさかのノーガード戦法を取り続ける農家の方々の心配をせずにはいられない。

あれっ?写真の人物が実在しているって何処かにに書いていましたっけ?

少し考えればわかることである。このご時世、個人情報を野菜のラベルに記載してばら撒くなんて、いくらなんでも狂気の沙汰ってもんだろう。そう、袋の何処にもこの人物が実在しているなんて書いてはいない。実は我々消費者が勝手にラベルに載っている人物がこの野菜の生産者なんだと思い込んでいるだけだったのだ。

彼等は野菜の生産者ラベルを自動生成するソフトで作られた架空の人物に過ぎない。だから間違っても買った野菜が不味かったり、腐っていたからといって、ラベルに載っている架空の生産者に恨みを持つことは止めたほうがいいだろう。

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どうでもいいけど、メイド服を着たりコスプレをして写ってる農家の人だっているに違いない。どうでもいいけど。