もしかしたらアレ

気付いたら闇の中。右往左往して出口を見つける。

MVで寝かせて演奏させたい欲求はどこから湧きあがってくるのだろうか?

少し前のことだったろうか、岡崎体育氏の『MUSIC VIDEO』という楽曲のMVが結構な話題となった。『MUSIC VIDEO』はタイトルの通りMusic Video(MV)をテーマとした楽曲である。一度は観たことがあるであろう、MVのあるある要素をコレでもかと盛りに盛り込んだ作品だ。

音楽には大抵お決まりのコード進行や曲の構造がある。同様にMVにも一から全て創ろうとすれば随分な手間となってしまうので、ある程度のテンプレが活用されている。というよりこの世のありとあらゆる事象にはコレが来たら次はアレ、アレが来たから次はソレっていうように、ある程度決まった型があるものなのである。これも〇〇のシーンだな~ってのが重なってしまうのはしょーがないし、そうならなければ多分にコストばっかりマシマシな世の中になってしまうだろう。

そして今日もMVテンプレ「寝かせて演奏シーン」が提案されてしまうのだった

この演者を地面に寝かせて演奏させるってシーン。MVを観てると結構な頻度で遭遇する。色んなMVで見かけるということは既にコード化、つまりはテンプレ化しているのである。

今日も世界のどこかで「寝かせて演奏シーン」撮るぞって決める監督がいて、ああ今日の撮影は寝ながら演奏なのか~めっちゃ不安やわ~、って不安で胃に穴を開けているミュージシャンがいる。そして、あっ!このMVでも寝かせて演奏してやがるって思っちゃう目敏い視聴者がいるのだ。そうやって音楽は世界を一つにするんだろうな。

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