もしかしたらアレ

気付いたら闇の中。右往左往して出口を見つける。

教科書回収業者の怪の解の回

さて、バスにゆらゆらと揺られていたときに聞こえてきた会話の話。

とある高校での卒業間際に教科書を一冊5円で回収する旨を書かれたチラシが学校近辺で配られたらしい。ミニマル思想全盛のこのご時世、卒業後に教科書を所持する理由などさしてない。たかだか5円であろうが無料であろうが引き取ってくれるというのであれば、有難く引き取ってもらおうではないかということになる。

大量の教科書が回収業者に渡り、巣立ちを迎えたばかりの若者が僅かばかりの小銭を受け取った。通常なら話はそこで終わりだ。単なる古紙回収の話。

しかしその数ヶ月後に回収された大量の教科書は県内の山林で発見された。

回収業者の目的はなんだったのか?

バスが余りにも気持ちよく揺れるので、夢うつつの一歩手前で事件の真相を勝手に考える。

まず一つ目に思いついたのがJK、もしくはDK(男子高校生)の教科書欲しさに回収業者を装った説だ。とりあえず教科書を集めておいて、後に卒業アルバムを手に入れる。これで自分好みのJKorDKの名前を調べ、回収した教科書から探すだけである。他の教科書は要らないので山林へ。というわけである。

二つ目に思いついたのがパラパラ漫画の収集である。中高生は授業中に集中力が途切れてついつい落書きやパラパラ漫画を描きがちである。そんな中にもキラリと光る芸術センス溢れる作品が埋もれているに違いない。という自分でも荒唐無稽な説だなあと思ってしまうが、あながちそれほど間違いでもないんじゃないかなあと思ったりもしている。

バスが目的地に到着したので推理はそこで終わった。いつの間にか会話の主達はバスを降りていたようだ。もし真相を語っていたのだとすると、それを聞き逃してしまったのが悔やまれる。

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