もしかしたらアレ

気付いたら闇の中。右往左往して出口を見つける。

やっぱり坂の下からより坂の上からの風景だな

坂の上に上がるには物理的に労力が必要だ。だから位置エネルギーを溜め込むと特典として極上の風景を堪能できるようだ。

しかし、坂の上程度じゃ満足できない人たちが上へ上へと高みを目指す。登れば登るほどにエネルギーは溜まり、存在は安定を失っていく。丁度いいところで満足できればいいのだが、丁度いいは各々個人で異なっているものだし、そもそも丁度いいを知るには不足と過ぎるを経験しなければわからない。後戻りできるかどうかは殆ど運任せだ。

危険が少なく適度な快楽をもたらすゾーン、それが坂の上なのかもしれない。

坂の上はお金の掛からないコスパ最高の娯楽だな!

家に居ながらにして大量のコンテンツを消費可能な現代に於いて、そのような殊勝な心持になるのは難しい。溢れて溢れて尚飽和に至らない娯楽を前に、坂の上というコンテンツはこれから先生きのこれるのだろうか?若者の坂の上離れはとっくに始まっているに違いない。坂の上の行く末を案じずにはいられない。 

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